女子初代バロンドール受賞者にDJが謝罪 質問に「性差別的」と批判

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フランス人DJのマーティン・ソルヴェイグ氏(42)が3日夜、性差別的と批判された自身の発言について、サッカー女子ノルウェー代表のアーダ・ヘーゲルベルク選手(23)に謝罪した。
ヘーゲルベルク選手は3日、仏サッカー専門誌「フランス・フットボール」が選ぶバロンドール(世界最優秀選手賞)を受賞。ソルヴェイグ氏は授賞式で、腰を振って踊る激しいダンス「トゥワーク」の踊り方を知っているかとヘーゲルベルク選手に尋ね、批判を浴びていた。
フランス・フットボールは今年、バロンドールに女子部門を創設。ノルウェー代表でフランス女子サッカーリーグのリヨンでもプレーするヘーゲルベルク選手は3日、パリであった授賞式で、同賞の初代受賞者に選ばれた。同選手はソルヴェイグ氏の質問には「いいえ」と答えた。
ソルヴェイグ氏によると、ヘーゲルベルク選手は授賞式のあと、「冗談だったと理解した」と語ったという。
ヘーゲルベルク選手はBBCスポーツに対し、「発言をセクシュアル・ハラスメントとは考えなかった」と話した。
バロンドール男子部門は、スペイン・リーガエスパニョーラのレアル・マドリッドに所属するクロアチア代表ミッドフィールダーのルカ・モドリッチ選手が受賞した。同賞は2008年以来10年間、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手とポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手の2人が取り合ってきた。モドリッチ選手は11年ぶりに2強の独占を崩した。
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何が起きたのか
ソルヴェイグ氏は授賞式中の音楽を担当。また、フランク・シナトラの曲に合わせてヘーゲルベルク選手と踊った。
ヘーゲルベルク選手がバロンドールを受賞した際、ソルヴェイグ氏は表彰の場で、「トゥワークのやり方を知っている?」と質問。選手は「いいえ」と答えた。
自分自身を信じるよう若い女性たちに刺激を与えたいというスピーチを終えたばかりの選手が、質問に不快そうな表情を見せると、ソーシャルメディアでは多くの反応が巻き起こった。
トゥワークは性的に挑発的な腰を激しく振るダンス。歌手のマイリー・サイラス氏が披露して広まった。
反応は
ソルヴェイグ氏はソーシャルメディアで広く批判された。テニスのウィンブルドン選手権で2度優勝しているアンディ・マリー選手はインスタグラムに、「スポーツ界にばかげた性差別がいまだに残っているという新たな例だ」と投稿した。
マリー選手は「過剰反応で、あれはただの冗談だったと考えている全ての人へ(中略)そうじゃない。私は人生でずっとスポーツに関わり続けているが、性差別の水準は有り得ない(ほど悪い)」と書いた。
スポーツ界での女性の地位向上などを目指す慈善団体「Women in Sport」は4日、ソルヴェイグ氏の発言に「極めて失望した」とする声明を発表した。
同団体は声明で、「ソルヴェイグ氏による性差別的な発言は完全に不適切で、性差別や他の差別がない社会を作るためにすべきことがまだ多く残っていることを示した」と述べた。
「我々の調査で、スポーツ界で働く女性の40%近くが差別を経験したと明らかになっている。異性から不適切な行動をされた経験がある女性も30%に上る」
「受賞スピーチでアーダ・ヘーゲルベルク選手は、世界中の若い女性に自分自身を信じるよう求めた。不適切な発言の瞬間が、バロンドール女子部門初の受賞者というヘーゲルベルク選手の素晴らしい功績に影を落とさないよう望む」
ソルヴェイグ氏の対応
ソルヴェイグ氏は3日夜、ツイッターに「侮辱されたと感じた全ての人に謝罪する」「冗談だったが、恐らく悪い冗談だった。謝りたい」と投稿した。
投稿には動画も添えられていた。動画でソルヴェイグ氏は、「インターネットに書かれていることを読んで、少し驚いた。私はもちろん、誰も傷つけたいとは思っていなかった」と話した。
「この問題は、私の英語のレベル、そして英語圏の文化理解のレベルが原因だ。それらのレベルは明らかに十分でなかった。誰かを傷つけようとはしておらず、発言があのように侮辱と捉えられる可能性があると分かっていなかったのだから」
「特に全ての出来事の順序を考えると(侮蔑と分からなかった)。私たちはフランク・シナトラに合わせて踊りまでしたので」
ソルヴェイグ氏はその後、自分がヘーゲルベルク選手が握手する写真と、「話題になっていることについてヘーゲルベルク選手に説明し、選手は冗談だったと理解したと話してくれた。それでも、侮辱されたと感じた全ての人に謝罪する。最も重要なこと、おめでとうアーダ」との文章を投稿した。

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ソルヴェイグ氏は4日、インスタグラムにも声明を投稿した。
ソルヴェイグ氏の声明は以下の通り――。
「昨日あったバロンドールの授賞式中に、私自身とアーダ・ヘーゲルベルク選手の間で交わされた言葉から来る全ての誤解について、公に謝罪したい。私の言葉は悪趣味だったと認める。間違いを深く謝罪する。
問題の背景を付け加えると、私は受賞者それぞれのために曲を準備するよう求められた。賞が贈られた後、それぞれの受賞者と踊ることにもなっていた。
ソーシャルメディアで拡散した動画は、状況全体を反映していない。私の発言の少し後、私とヘーゲルベルク選手はフランク・シナトラの『Fly Me To The Moon』に合わせて一緒に踊った。トゥワークに関する発言は、私が準備した曲との対比に使われたが、それは誤解で、残念なことに反発を招いてしまった。
自分のせいで不快な思いをしたなら、その何もかもについて謝ると、すぐにアーダにすぐ謝罪した。私が何を前提として話をしたのか、理解したと世間に向けて発言してくれた。
私が怒らせてしまった全ての人に再度謝りたい。バロンドール女子部門の初受賞者となったアーダ・ヘーゲルベルク選手がいかに素晴らしいか、そのことが話題の中心に戻るよう祈っている」

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ヘーゲルベルク選手の反応
ヘーゲルベルク選手はBBCスポーツに対し、「ソルヴェイグ氏は後で私のところに来て、こうなってしまったことをとても悲しんでいた。私は当時、こんな風になるとあまり考えていなかった」と話した。
「正直、ダンスをしたこと、そしてバロンドール受賞賀本当に嬉しかった。それだけ。家に戻ったら、シャンパンを1杯飲もうと思う」
ヘーゲルベルク選手のリヨンでのチームメイトで、バロンドール候補にもなったイングランド代表ディフェンダー、ルーシー・ブロンズ選手はBBCスポーツに対し、発言は「ただの冗談」だったと語った。
「DJは受賞者それぞれに、どんなダンスをするか尋ねていた。ただ、ヘーゲルベルク選手はトゥワークできる。彼女は嘘をついていた」とブロンズ選手は付け加えた。「あれは彼女を踊らせるための、冗談だった」。











